写真・図版
大久野島に生息するウサギ=2023年8月12日、広島県竹原市、大野晴香撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 「ウサギの島」で知られる大久野島(広島県竹原市)で、多数のウサギの死骸が見つかった問題で、環境省は今月22日までの約2カ月間で99匹の死骸が確認された、と28日発表した。これまで、77匹の死骸が見つかったと発表していたが、再調査した結果、増えたという。

 中国四国地方環境事務所によると、99匹の死骸が見つかったのは昨年11月26日~1月22日の間。環境事務所は20日、昨年11月以降、77匹の死骸が確認されたと発表していた。その後、新たに見つかった死骸や情報を精査した結果、個体数が増えたという。死骸の中には骨折していたり、目や鼻から出血していたりしたものもあった。

 一方、広島県警は22日、ウサギ1匹を蹴ったとして、大津市の会社員の男(25)を動物愛護法違反の疑いで現行犯逮捕したと発表した。男は21日夕、大久野島の遊歩道でウサギを蹴った疑いがある。現場近くではウサギが1匹死んでいたという。調べに対し、男は容疑を認め、「(逮捕された当日)他にも数匹蹴った」と供述しているという。

 男は「昨年10月から何回か同じようにウサギを足で蹴る暴行を加えた」「ウサギがかわいいと思う半面、いじめたらどんなリアクションをするのか気になった」とも供述しているといい、県警が大量死との関連を調べている。

共有